サンホラー de さだまさらー

Sound Horizonのこと、さだまさしのことなどを書いています、多分

2011-1-4「29日、30日、めーるひぇん!」

29日、30日と、東京国際フォーラムでのサンホラ公演に参加してまいりました。

29日、18列目。

30日、12列目。

と言うように、とっても前方な列ではありましたが!

ありましたが!!

20日は、思いっきり左端。

30日は、思いっきり右端。

……うん、いいんだ、ステージ近くに見られたから……

端っこ過ぎて、ちょっと演技が見づらかったり、全景が見えなかったりもしたけれど…。

2日で、左右だから、29日聞き取りにくかったところが、30日はよく聞こえたりしたから…、いいんだ。

ということで、7thアルバム、Marchen(あえてドイツ語の文字は使用してません)、のコンサートですよ。

7人の小人の5番目(30日では6番目でした)の、カミカミ王子から場内アナウンスで始まりました。

セットリストは、イドイドの3曲も含め、アルバム順。

宵闇の唄が終わったところで、MC。

メルが客席の一人に、「何故、境界を超えてしまったのか」を尋ねる。

29日の人は、サッシェがマイクを向けようとすると、ハウリングが起こり

「メル…大変…ハウるよ」

「ハウる?うん、それは困った、君、大声で言って呉れ給え」

と、言われ、当てられた彼女は大声で叫んだ……。

「仕事がなくてっっっ!!!!!!」

私を含む周囲の皆さんが、アイタタタ、と胸に手をあてるジェスチャーを一斉に(笑)

「それは…君の能力が低いCeuiかい?それとも、純粋に勤め先が見つからないという…」

そこで、彼女は見つからない、と言う。

いつもは毒舌なエリーゼさんが

「それは…ちょっと、同情するわ…ね」

と、悲しそうに言う。

その同情したことに、メル、驚く。

そして、仕事がない彼女にメルは言う。

「簡単な仕事を与えよう。

まずは、りんごの木を揺する。

落ちてきたりんごをほうきで掃いて集める。

それを積み上げる。

どうだ、簡単だろう。

やる気があるなら、後で井戸のところへ来るように」

……

「もう一度言うぞ、後で、絶対、井戸のところへ来るように!」

そうして、ふと気がついたように

エリーゼ、僕はまた台詞を一つ言い忘れていたようだね」

客席が、言ってー、みたいにざわつく。

「今更、な台詞だぞ!」

エリーゼ・メル「「 宵闇の森へ、ようこそ! 」」

メル「ほら!今更な台詞だっただろう!」

そうして、舞台はまたメルヒェンの世界へ。

火刑の魔女での、小川やお化け楡の木、ダンサーズがそれらを表現するのがおもしろかったっす。

黒き女将の宿は、女装じまーに客席は沸く、そりゃあ、当然だ(笑)

硝子の棺で眠る姫君は、王子、かっこいいよ、王子!

29日は、バックスクリーンに映っているものが全く見えず、ちょっとしょんぼり。

30日は見えた! あれって、エルナン・コルテスがアステカから逃げる時のかな?

生と死を別つ教会の古井戸、メルが手に、ニワトリのパペットはめたり、りんごとパンのパペットはめたりして、曲に合わせて小さく踊ってたのが、激!ぷりちーーーー!!! でした。

薔薇の塔で眠る姫君、二度目王子!思えば、アルテローゼって可愛そうな魔女だよなあ…。で、イバラ姫が産んだけど捨てた赤子がラフレンツェになるって聞いたけど、どうして?(後で調べます)

磔刑の聖女、ドール・エリーゼがダンサーズの手から手へ渡り、飛び回るように見せる演出で、ダンサーズの皆さんが、手早く、しかし、とても丁寧にドールを触っているのを凝視していました。

だって、ドール…陽月さんの手作りドール…気になるんだもん。

暁光の唄、「キミが今笑っている…」の部分で、7人の女優たちが明るい中で楽しそうに笑っている演出に、思わず涙目。鼻すすってしまいました。

ーそして歴史だけが残ったー

「ははは」

「待てよー」 

「遅いよ兄さん」

「待ってよ、おにぃ…いたっ!うえーん」

「あはは」

「ごめんよ、痛かったなぁ」

「あ!井戸んところに何か落ちてる!」

「そこ、足元に気をつけて」

「うん」 

「大丈夫?怖くないかい」

「ええ、それより私、今とてもドキドキしているわ。

 だって森は、世界はこんなに広いんですもの!」

「じゃあ、今日はとっておきの場所を教えてあげるね」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

……え?なんですと?

え? 時系列は…異土へ続く井戸の中ではめちゃくちゃ、ということ?

まあ、それはさておいて。

キャスト紹介。

楽器の皆さんは、華麗なテクを披露してくださり。

歌の皆さんは、自分のパートじゃない部分を歌い、また小ネタを仕込んでくださり。

楽しかったです。

アンコール。

「似て非なる争いの系譜

かつて焔の悪魔を封じた秘石がどこかにあったらしいが

それは、今は別に関係ない…

と、メルの語りから始まり、サッシェのドイツ語での語りへと続く…。

そして、「西進すること幾星霜…ここは東京国際フォーラム」とサァディ先生ならぬ、猟師のじいや登場!

逃げる白雪姫と、追うじいや。

途中、意味もなく7人の小人のテーマ(?)が流れ、駆け抜けていく7人の小人(笑)

出会う王子と白雪姫。

姫「シャイターン」

王子「違う!王子だ!!」

のやりとりに、思わず吹き出す私。

そして、りんごを食べてしまい、崩れ落ちる姫。

で、王子が台詞か歌詞を間違えたのか、ナンなのか…。

最後「ぐ~てん もるげん☆」と起き上がる姫。

そして「ダメだ、こりゃ…」と肩を落とす王子、でした。

もう一つは「即ち…光をも逃がさぬ暗黒の超重力」

で、超→モル↓ゲン↑ で跳ねろ!との指示。

ともよちゃんが、ぼそっと「超、朝」と言うと、メルが

「そう!もう、超さえ付けば何でもアリになっている!」

と開き直って豪語する(笑)

メルが舞台から帰る時は、陛下じゃないからリオンじゃなく

「行こうか、エリーゼ」「きゃーーーーーはっははははは!」だった。

30日

朝から物販に並んだけれど、チャームやタオルは買えなかった…。

でも、29日の夜には買えなかったリボンシュシュは買えました。

エリーゼさんの「寂れたホール、まるで墓場ね!」と言っていたところが、

「地下鉄有楽町線から直結 云々」と国際フォーラムへのアクセス方法を述べるエリーゼちゃん!

メル「毒舌だけかと思っていたらば、東京の地下鉄事情にも詳しいんだね、エリーゼ」と褒める。

そして、30日の「境界を越えてしまった理由」

「えーと、何となく?つい勢いで?」

エリーゼちゃんが「何それ!わけわかんない!」とご立腹。

メルも「ゆとり教育とか言われることが多いが…その類か?……君のその理由には納得できないから、復讐の手伝いはできない」とのこと。

セットリストは29日と同じなので割愛。

キャスト紹介も…小ネタのそれぞれを忘れたので…。

あ、じまーが女将の格好で出てきて、「ああ、王子様は 私を食べちゃう心算なんだわぁ、食べられる前に…いっただきまぁすv」と王子に襲い掛かろうとして、キャスト皆に(子役たちにまで)阻止されてた。

青髭役の人が、「鏡よ、鏡、世界で一番、美しいのは?」とメルに聞くと、メルは「うーん…今日は、キミだ、○○(名前忘れました、ごめんなさい)」と言うと、エリーゼが「むぅ!!」とふてくされる場面がありました。

メルが、「後で、お年玉、あげまちゅからねー」となだめてましたが(笑)

この日のアンコールは「壊れたマリオネッタ」

そうして、エリーゼが、

「今ハモウ、私ダケガ貴方ノエリーゼナノヨ!?

(中略)

ズットズット一緒ニイヨウヨ!ネェ、イヤ、イヤヨ、メル、

イヤ、イヤイヤイヤァ!!オ願イ、オ願イヨ、メル…イヤアアアアァ!!!」

と(ダンサーズの手を借りて)飛び回り、メルの側で動かなくなると…

「もう、いいんだよ。エリーゼ…」

とメルが優しく言う…

「壊れたフリをしなくても」

「ホントウ!? キャーハハハ!」

とメルに飛びつくエリーゼ

そして、30日の超・重・力!は、「超!ドンと蹴飛ばせ!」

「超」で手を左、「ドンと」で下へ、「蹴飛ばせ!」で伸び上がると同時に蹴る(まね)

…結構、やりにくかったですよ、メルメル!!!

で、陛下の言葉を、メルメルが代弁。

Romanの方が好きだ、とか、Moiraの方が良かった、とか手紙をもらったりする。

それでも良い。

でも、サンホラは進み続ける。

変わり続ける。

それに着いて来られるか。

前の物しか見ないなら、着いて来なくていい。

過去しか見ないものはいらない(←ちょっと違うけど、そんな風に受け取ってしまった私)

ちょっと、心が…痛かったよ……。

サンホラの曲の作り方や舞台が変わっていくのは、良いと思うけど…。

あまり、歌姫さんたちを増やされるのは…耳があまり宜しくない私には…聞き分けわれなくて…。

普段の生活でも、前には進まず、後ろばかり見ているし…。

でも、楽しいコンサートでした。

さて、追加公演も行っくぞーー!